検索エンジンから見込み客をホームページへ集客するためには、どういう検索キーワードで集客を狙うかが、大きな成否の分かれ目になります。スモールビジネス向けに、ビジネスに勝てるSEOキーワードの選び方を解説します。
目次 ありがちなキーワードの選び方とその結果 検索数は上位表示の難しさに比例する ビジネスで重要なのは、検索数ではなくコンバージョン 顧客の悩みや欲求がコンバージョンに結びつきやすい まとめ |
ありがちなキーワードの選び方とその結果
SEO対策を行なうキーワードを決めて、見込み客のホームページへの集客を図ることは、商用ホームページにとって、不可欠な取り組みです。
どのキーワードで集客するかを決めることは、一番最初に取り組む作業になります。
パッとすぐに思いつくキーワードを選ぶ人も多いでしょう。
そういうキーワードなら、見込み客を含む他の人も思いつきやすいキーワードなので、それなりに検索数もあります。
もう少しきちんとやる人なら、いろいろとキーワードの候補を出し、「キーワードプランナー」などのツールで、一つ一つのキーワードの月間検索数を調べ、検索数の多いキーワードを選ぶことでしょう。
その上で、品質の高いコンテンツ(内容)を作り込み、どんどんページを増やしていけば、着実に見込み客を集客していくことができます。
最近よく推奨されているのが、現在検索順位が1位のページよりも、より内容の充実した品質の高いコンテンツを作ることです。
しかし中小企業や自営業などのスモールビジネスの場合、本業をやりながら片手間でホームページを担当するケースがほとんどだと思います。
そのようなスモールビジネスの現場の状況を考えると、現実には素晴らしく品質の高いコンテンツを作ることは、難しい取り組みのように思います。
そのため、小さな会社やお店のホームページの場合、SEOを行なうキーワードを選んでページを作成しても、なかなか検索上位を獲得できず、その結果、見込み客の集客ができずに終わることが大半ではないでしょうか。
検索数は上位表示の難しさに比例する
検索数の多いキーワードは、たくさんの集客を実現します。
これは、誰もが知っている事実です。
逆に、検索数の少ないキーワードでは、少しの集客しか生まれません。
問題なのは、検索数の多いキーワードについては、競争相手の誰もが狙うキーワードである点です。
そのため、激しい競争が起こり、上位表示させることが難しいキーワードになります。
そのような競争の激しいキーワードで上位表示を実現させるためには、本当に品質の高いコンテンツを作り込まなければいけなくなります。
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ビジネスで重要なのは、検索数ではなくコンバージョン
ところで少し話は変わりますが、ビジネスにとって一番大事なのは、「検索数」でしょうか?
そんなことはないですよね。「検索数」はあくまでも手段のはずです。
一番大事なことは、注文や問合せといった成果のはずです。
インターネットの世界では、注文や問合せといった成果のことを「コンバージョン」と呼びます。
そうすると、「コンバージョン」の観点からキーワードを考え直すと、別な考え方ができます。
例えば、キーワードAは月間検索数が1000件で、1000件のアクセスで1件問い合わせのあるキーワードだとします。
キーワードBは月間検索数が10件で、10件のアクセスで1件問い合わせのあるキーワードだとします。
検索数でキーワードの重要性を判断するなら、1000件対10件なので、キーワードAが重要なキーワードになります。
しかしコンバージョンでキーワードの重要性を判断するなら、どちらも月に1件の問い合わせを獲得できる可能性のあるキーワードなので、両方とも同じ価値になります。
むしろ、月に10件しか検索のないキーワードBの方が、簡単に検索結果の上位表示できる可能性が高く、より魅力的なキーワードだと言えます。
ただし、この考え方は、月間の目標コンバージョン数が、数十件から数百件というスモールビジネスに向いています。
月に数千件のコンバージョンを獲得したいビジネスの場合、改善効果が小さすぎて向かないでしょう。
顧客の悩みや欲求がコンバージョンに結びつきやすい
では、どういうキーワードがコンバージョンに結びつきやすいでしょうか?
コンバージョンに結びつきやすいキーワードは、顧客の悩みや欲求が表現されているキーワードです。
悩みとは、抱えている人にとって、ぜひ解決したい問題がある状態です。
解決したいという動機が、商品やサービスの問合せや注文という形につながります。
欲求も、何かを手に入れたいという感情の高まりなので、問合せや注文につながります。
言葉の背景に、顧客の悩みや欲求が見えるキーワードが、コンバージョンに結びつきやすいキーワードです。
例えば、イナフの場合、ホームページ診断によってお客様から相談を受け、成約するというスタイルの仕事をしています。
対象顧客は、中小企業や自営業の方です。
そうすると、「ホームページ診断」というキーワードで集客するのが良さそうに感じられます。
しかし実際に「ホームページ診断」というキーワードで集客してみると、対象顧客でない個人の方からの申し込みがたくさん発生するという事態になりました。
むしろ、下記に掲載した、「コンバージョン 改善」や「コンバージョン 上げる」、「コンバージョン 上げる方法」などのキーワードの方が、確実に商用ホームページを運営している方で、かつ現状コンバージョンが少なく悩んでいる方々なので、私たちにはこれらのキーワードの方がビジネスにつながるキーワードでした。
検索結果数も、「ホームページ診断」と比較して20分の1程度ですので、簡単に上位表示しやすいキーワードと言えます。
キーワード | 月間検索数 | 検索結果数 |
ホームページ診断 | 260 | 8,490,000件 |
コンバージョン 改善 | 30 | 416,000件 |
コンバージョン 上げる | 30 | 370,000件 |
コンバージョン 上げる方法 | 20 | 457,000件 |
まとめ
検索数の多いキーワードは、厳しい競争があります。
スモールビジネスの場合、片手間でホームページの担当をしている場合が多く、高い品質のコンテンツを充実させていくという取り組みは難しいと感じる方も多いでしょう。
見方を変えて、検索数を重視するのでなく、コンバージョンを重視すれば、検索数の少ないキーワードでも魅力的なキーワードが多数あります。
顧客の悩みや欲求が言葉の裏側に見えるキーワードは、コンバージョンにつながりやすいです。
そういったキーワードは、総じて検索数が少ないため、比較的簡単に上位表示を実現できます。
ホームページのことでお困りお方は、イナフの岩元までご相談ください。
iwamoto@enough-j.com
また、会社やお店のホームページの問題点を知りたい方は、ホームページ無料診断をご利用ください。