ツイッターやフェイスブックで、こまめに情報発信している会社やお店は多々あります。
しかし、内容が宣伝っぽいために、効果が出ない場合が多いのではないでしょうか。
たまたま、プレジデントオンラインで、DDTプロレスの高木社長のインタビュー記事を目にしました。
その中に書かれていた、SNSでの情報発信の話が、効果が出ない情報発信の本質を突いていて、なかなか面白いと感じました。
高木三四郎という人は、プロレス団体「DDT」の社長で現役のプロレスラーだそうですが、経営手腕を評価され、別のプロレス団体「WRESTLE-1」の再建も依頼され、2年で経営を再建し引き継いだ方だそうです。
高木社長は、選手によるツイートを奨励し、お金をかけずに試合へ集客しようと取り組んでいるのですが、一番リツイートされないのは、「何月何日に試合があります」というタイプのツイートだそうです。
私も、いろいろな会社でイベント等の告知をしているのを見かけますが、圧倒的に多いタイプのツイートは、この単なる宣伝タイプです。
こういう無味乾燥な宣伝に見えるツイートに対しては、お客さんの反響が非常に悪いそうです。
情報発信で大切なことは、宣伝に見えないように宣伝することだと高木社長は話します。
そして、宣伝に見えない宣伝をできるようになるには、ちゃんとお客さんと向き合う必要があると説きます。
それぞれのレスラーに対して、お客さんが何を求めているのか、それを理解した上で情報発信しろと話しています。
どんな商売であっても、お客さんが何を求めているのかを理解した上で情報発信することは、正しいアプローチだと思います。
また、お客さんの求めていることをどれほど深く理解できているかで、情報発信の質も変わってくるのではないでしょうか。
表面的なニーズだけでなく、表には出てこないけれども心に抱えているウォンツまできちんと理解できると、お客さんを動かすような情報発信ができる気がします。