共起語とは、あるキーワードが含まれたコンテンツの中で、そのキーワードと一緒に使われることが多いキーワードのことです。SEOのアルゴリズムが大きく変わり、コンテンツが重視される今、注目を浴びている言葉です。

共起語とは何?

共起語の定義

共起語とは、あるキーワードに注目した時、コンテンツの中で、そのキーワードと一緒に使われることが多い単語のことです。
SEOに関連して語られることが多いので、実際には、検索結果の上位のWEBページの中で、そのキーワードと一緒に使用されることが多い単語と考えても構いません。
グーグルが検索順位を決定するアルゴリズムの中で一つの指標として採用されているため、SEO対策の一つとして注目されています。

共起語の例

例えば、「雨」という言葉を考えると、「しとしと」や「ぱらぱら」、「ピーク」、「地域」といった言葉が共起語になります。
必ずしも意味的なつながりがある必要はありません。
同じページ内で使用されることが多いかどうかだけが、共起語の基準になります。

そのため、共起語は時間とともに変化する場合があります。
例えば、2017年に安室奈美恵が引退を発表したため、2017年においては、「引退」という言葉は、「安室奈美恵」というキーワードの共起語になっています。
しかし、引退を発表する前の2016年以前は、共起語ではなかったでしょう。
このように、時事的な影響を受ける内容の場合、共起語は時間とともに変化します。

 

なぜ共起語が注目されるのか?

では、今なぜ共起語が注目されるのでしょうか?
それは、以前にも増して、共起語がSEOにとって重要な要素となっているからです。

検索アルゴリズムの変化

検索エンジンが、検索順位を決めるルールを、検索アルゴリズムと呼びます。
グーグルの過去の検索アルゴリズムは、どれだけ外部からリンクされているかという、被リンクを重視していました。
また、ページのタイトルや見出しにキーワードが使われているか、本文中に適度な頻度でキーワードが使われているかという、キーワードに対する最適化を重視していました。

その結果、お金を払ってリンクを買う行為がまん延しました。
また、順位を上げたいキーワードを、タイトルに入れたり、ページ内で適度な回数使うことが流行りました。
どちらの行為も、コンテンツの品質が良くなるわけではありません。
ユーザーに役立つ情報に変わったわけではありませんが、これらの行為を行なうと、実際に検索順位が大きく上昇する効果がありました。

しかし現在では、グーグルのアルゴリズムの進化に伴ない、過去の小手先の対策では検索順位が上がりにくくなりました。
ユーザーに役立つコンテンツを上位に表示したいグーグルは、コンテンツの品質によって順位を決定する方向へ進化を続けています。

共起語はのコンテンツの品質を評価するための指標

そのため、グーグルはAI(人工知能)に多大な投資を行ない、既に一部検索アルゴリズムにAIが導入され始めています。
しかし、現段階(2017年)では、まだAIが完全に人間と同じようにコンテンツを評価できるわけではありません。
もうしばらくは、人間が何らかのルールを作り、コンピュータがそのルールに基づいてコンテンツの品質を評価する時代が続きます。
共起語は、グーグルが特定のWebコンテンツの品質(専門性や情報網羅性)を判断する際の1つの要素になっていると見られているため、注目を集めるようになっています。

 

SEOとして、共起語をどう使うのか?

では、実際に特定のキーワードの検索順位を上げたい場合、共起語をどう使うのでしょうか?

共起語検索ツールで調べる

あるWEBページについて、特定のキーワードの検索順位を上げたい場合、まずそのキーワードの共起語を調べます。
WEB上には、共起語を無料で検索できるツールがいくつかありますので、それらのツールを使って検索します。

代表的な共起語検索ツールには、以下のものがあります。
ただし、共起語ツールは運営をやめるものも多くあります。

サクラサクLABO

https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

共起語検索

https://neoinspire.net/cooccur/

LSI調査

http://a-rooms.com/lsi/

共起語検索・調査ツール

https://mieru-ca.com/demo/word-related/

共起語分析ツール

https://coresysapp.net/c/cooccur-terms.php

 

コンテンツの中で共起語を使う

ツールによって特定のキーワードに対する共起語をリストアップできたら、実際にコンテンツの中でその言葉を使います。
ツールによっては、膨大な数の共起語を検索できますが、あまりにも大量に詰め込むと、読みにくくなるのでやめましょう。
ページの内容に合った共起語を、20~30前後、実際に文章の中で使います。

ユーザーが読んで違和感を感じるコンテンツになってしまったら、ユーザーからの評価が下がります。
あくまでも、自然な内容で、わかりやすい文章であることが肝心です。

共起語にリンクを設定する

ページ内で使用した共起語に、リンクを設定すると、SEO的な効果が高まります。
一番良い対策は、同じサイト内に共起語の内容を説明するページを設け、内部リンクを設定することです。
それが難しい場合は、サイト外のWEBページへリンクを設定します。

 

関連語との違いは?

関連語とは、あるキーワードに対して、意味的なつながりがある言葉です。
例えば、「雨」に対して、「雪」や「風」「晴れ」「曇り」というような言葉は、すべて天気に関する言葉であり、関連語となります。
共起語の場合は、意味的なつながりは必要ありません。

関連語をコンテンツ内で使用することもSEO的な効果がありますので、共起語と合わせて使用すると良いでしょう。

 

まとめ

集客を増やすために、ページの内容を見直したり、新しいページを作成する場合、共起語を使用することで検索順位が改善することがあります。
新しいページを作成する際は、あらかじめ共起語を検索した上でページの内容を検討すると、無理なく自然に共起語を使用することができるでしょう。

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